牛テールと聞くと、鶏口となるも牛後となるなかれ、という格言を思い出します。大企業の隅っこで働くよりも、小さくても自分で会社を興し、トップとなる方がよい、というような時に引き合いにだされますが、一方で、牛後である牛テール(牛の尻尾)はレストランでも高級食材として扱われているけれど、鶏口(鶏の頭)は捨てられてしまう…と、この格言への反論(揶揄)があるのです。
牛テールを使った料理、例えばオックステールシチューなんかは、確かにフレンチレストランでもお高いメニューになっているので、最初に反論した人は誰だろう、巧いこというな~と感心してしまうのです。
牛テールは、牛タンと並んで家庭で調理をする機会はめったにない部位であります。しかし、牛テールはコラーゲンをたっぷり含んでいるので、煮込み料理に特に合います。
フランスの家庭では牛テールを赤ワインでとろとろに煮込んだり、ポトフに入れたりするそうで、日本よりはずっと気軽に牛テールが食べられているようです。どちらも、寒い日に食べたら身体が温まりそうなメニューです。